2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「漫画の時間」を休み時間に見る

休憩の時にはお茶も頂くが、本も読む。時には漫画の本も見る。読むではなく見る。「漫画の時間」(いしかわじゅん著1998年晶文社刊)です。 帯に「漫画よりおもしろい漫画案内」とある漫画評論集ですが、もちろんこの100作品の評論には絵(漫画)がつ…

「啄木」を雑誌でしらべる

作家の代表作について調べるときは、何の雑作もない。手近な文学事典を見ればよい。ただこれは仕事としてはおもしろくない。 たとえば、啄木の活躍した時代の雑誌を仕入れたときに、この雑誌「文学」(昭和32年第10号岩波書店発行)。の中の、「石川啄木…

「書誌学の回廊」で書誌に触れる

雑誌「現代」を何気なく読んでいて、「日知齋書話」という連載を見つけ、強く引き込まれ、その前後を読みたくて探したら、その連載をまとめたこの本に出会った。 「書誌学の回廊」(林望著1995年日本経済新聞社刊行)がそれである。 私が読んだのは「「…

日本語が読めない

決して今の日本語ではありません。江戸時代のです。 手書きの筆文字は全然ですが、なさけないのは、印刷された本の文字、版本が読めないことです。それで又本に頼ります。それが「江戸かな古文書入門」(吉田豊著平成8年柏書房刊)です。 その昔は、江戸時…

「和本入門」で和本入門

べつだんカケコトバではありません。この本「和本入門」(橋口侯之介著2005年平凡社刊)は和本初心者が、まず読むべき本と思い、ご紹介まで。 筆者は今現在神田で古本屋の経営者です。和本の専門家で、かつその和本ワールドを、活字に、書物に出来る、数…

「日本十進分類法」を読む

本を扱う上での基本の基本、どのように分類するか、の参考書はこれしかない。「日本十進分類法」(日本図書館協会改訂編集発行1971年新訂7版)です。 紙の販売カタログでも、ネット上の分類(つまり本の並べ方の事です)でも、とりあえずこの分類に鑑み…

古地図を調べよう

地図も沢山種類があり、ある程度の知識がないと、評価したり、価格をつけたりが出来ない。そこで又参考書の登場。写真の本「古地図の知識100」(岩田豊樹著昭和52年新人物往来社刊)。 古地図とは何か(この本では江戸時代の地図)、から始まり収集保存…

古本カタログを眺める

これも休憩用の本です。毎日気分転換ばかりのようで申し訳ありませんが、仕事の合間に、ぱらぱら、読むのではなく、眺める本。「古本カタログ」(東京都古書籍商業組合編2003年晶文社刊¥1800円)です。 神田神保町の入口にある古書会館(住所は小川…

本を読むトコロ

仕事の区切りに、気分転換に、疲れ休めに、本を手に取ります。端から見ていると、ほとんど仕事に見えますが。それが古本屋の良いところ。 その本のひとつが、ときどき、でも長年にわたって、ぱらぱら見ている写真の雑誌「書斎の復活」(昭和58年ダイヤモン…

おやつには本

仕事の合間には休憩もします。3時にはお茶とちょっとの甘い物、そして本です。お行儀が悪いのは承知の上ですが、お茶請けにもってこいなのが写真の本「舌の虫干し」(本山萩舟著昭和25年朝日新聞社刊)小型横版です。 アサヒグラフに連載した小文をまとめ…

本の本があった

昭和50年11月号が雑誌「本の本」の創刊号である。ボナンザから出たこの写真の本である。多分一般書店の棚に並ぶ古本好きに向けた最初の月刊雑誌ではないかと思う。題名からしてもろにそうであるし、副題が「書誌と集書」とさらにだめ押ししている。 本文…

雑誌の特集号を活用

小説とも文学書、作品とも言いますが、この中の珍しい物を調べるときに役に立つのがこの雑誌。国文学の臨時増刊号「近代作家年譜集成」(昭和58年学燈社刊)。坪内逍遙から三島までの51人の作家の年譜集です。 年譜で年表でないところがミソです。何年に…

各県の歴史を見る

きちんと知らないある県の資料があって、さー、とりあえずどの程度の物か自分で判断するとき、これを(他の本も時に応じていろいろ活用しますが)使います。 「県史シリーズ」(山川出版社)。これは「青森県の歴史」(昭和45年刊)ですが、北海道から沖縄…

鳥瞰図で町を見よう

自分が鳥になったとして空から、高いところから町を見たときの景色を絵に描いたら、それが鳥瞰図です。 題材は依頼を受けた絵師が、注文主の希望を入れて、鳥になって、まず原画を描きます。何かの機会にご覧になったと思いますが、ほとんどは、印刷された折…

新書も参考に使います

昨日が文庫なので今日は新書、というわけではないのですが、たとえば鉄道の事を調べたいときに、ひょっとしたらあなたのお家の本棚にもありそうな本でも、相当の事がわかりますよー、という参考例です 少し前に北海道の旭川と稚内の間の鉄道工事の件でお問い…

文庫は種類が沢山

手軽に持ち運びが出来てポケットにも入り価格もそんなに高くない本、文庫は大好きです。でも最近はその流通に変化が出ているような。その昔は、まず雑誌に掲載されてそれがハードカバーで出版され(または最初から書き下ろしで)、その後その中で評判の良い…

郷土史の入門書

自分の住んでいる地域の歴史とか成り立ち、活躍した人物の来歴や影響、他の地方と違う独特の植生などなど郷土には調べる事で広がる楽しそうな事柄がたくさんあります。 私の場合はまず北海道です。そこで又、参考書もしくは入門書の登場です。この本が入門に…

古い写真を調べます

古い写真を沢山仕入れた事がある。というより、いろいろなものを一口(一括のコト)買い入れたときに一緒に写真も買ったのですが、これがけっこう難物。 その後何度か扱って少しなれましたが、最初の時は、さあわからない。 ふつうの印画紙にプリントされた…