文庫は種類が沢山

furuizo2007-04-04

 手軽に持ち運びが出来てポケットにも入り価格もそんなに高くない本、文庫は大好きです。でも最近はその流通に変化が出ているような。その昔は、まず雑誌に掲載されてそれがハードカバーで出版され(または最初から書き下ろしで)、その後その中で評判の良いものが文庫化されるという流れだったように思っていましたが、新しく文庫書き下ろしが結構あるようです。
 それはそれとして文庫の出版の歴史は結構古く明治にはもう沢山の種類の文庫が出ていました。有名なところでは立川文庫などですが、大正には今に続く新潮文庫もスタートしています。その後は岩波文庫改造文庫春陽堂文庫アテネ文庫市民文庫カラーブックス音楽文庫、写真の学生叢書(文庫本と言うより文庫判かな)など続ぞくとでています。
 今の文庫のカバーしているその広さはほとんどの分野に及び、その昔の、主に文学と社会科学のお堅い分野に限定されていたのに比べ飛躍的に多様になっています。でも、そのヨコの広がりの雄大さを、タテにも、つまり時間的に過去にさかのぼれば、又違った拡がりに入る事が出来ると思いますよ。月に行くのに比べると、うーんとお安くタイムスリップが出来ますよ。