「活字中毒者読本」を読む

furuizo2007-09-03

 本屋というより、活字の周辺のほとんどを網羅している変な本がこれです。「活字中毒者読本」(別冊本の雑誌6、本の雑誌社編集発行1984刊)です。
 本全般ー出版から流通(取り次ぎ販売ー新刊書店、古本屋)、読者、そして本の読み方から書棚まで、の森羅万象を取り上げている。とくにタイトルが面白い。
 「読書は怠惰な快楽である」「歩きながら本を読むと人間は謙虚になるか」「立ち読みに向く本向かない本」「現代紙々人列伝」「われら活中派宣言」(活字中毒の意)などなど。
 とくに「古書価のメカニズム」は関係があるので興味津々でした。それはどのような根拠で一冊一冊の値付けをするかについてではなく、古本屋ではないお客様や利用者が我々を値付けをどのように見ているかが何となく伺えるからでした。へーそうゆーふーに見られているんだと。
 ちょっとくすぐったいような感じです。
 でも活字好きでちょっと中毒気味の人が自分自身を再確認するのにもってこいの本の一つでしょう。売る側の私にとっても。