「日本十進分類法」を読む

furuizo2007-04-20

 本を扱う上での基本の基本、どのように分類するか、の参考書はこれしかない。「日本十進分類法」(日本図書館協会改訂編集発行1971年新訂7版)です。
 紙の販売カタログでも、ネット上の分類(つまり本の並べ方の事です)でも、とりあえずこの分類に鑑みて、自分のトコロの配列のやり方を決めます。その自分なりの取り決めがなければ、毎回、1冊ごとに考え込む事になります。
 この分類法は、まず第1段階ですべての本を、1から9迄の9分類に分け、それに入らない物は0とし、計10個に分け「類」とします。第2段階で、それらをさらに10に区分して、100「綱」とします。次にさらにそれぞれを10に区分して「目」、と順に分けていき、それぞれの区分に名前を付けた表がこの本です。
 マー、よく根気よく作成したと、使わせてもらいながら感心します。読んでいるだけでおもしろい。たとえば3類の「社会科学」。その中の36綱の「社会」の、その次の段階の367「家庭および婦人問題」の各項目は以下です。
 2女性3家、家族4婚姻、離婚5未亡人6性問題8婦人解放9老人。
 どうです。立派に読み物として耐えると思われませんか。パラパラと興味のある部分を拾い読むだけで、人生の一端を、かいま見られそうな気がしてきませんか。