「明治もの蒐集」で時代に浸る

furuizo2007-05-22

 時間をさかのぼる事は出来ないが、何か手がかりを得て、絵画とか写真とか、その時代を感じるのにはまず本。それが「明治もの蒐集」(料治熊太著昭和38年徳間書店刊)です。
 絵でも本でも写真でも地図でも、それが明治にドウ一般の人に扱われていたのか、どれほど身近なものだったのか、もしくは一部のものでしかなかったのか、その具体的な雰囲気を知るのにこの本です。
 目次の端々に感じが出ていますが、「文明開化と版画」「銅版と石版」「絵ハガキの流行」「野に朽ち果てる絵馬」などなど、たくさんの写真と微にいる文章でどう受け入れられたか幾分分かる気がします。
 どれも好きな扱い品ですが、どれだけ分かっていて売り買いしていたのでしょうか。