「美術手帳」を引く

furuizo2007-05-16

 ハンディーで(文庫版)ありながら、過不足無く必要事項の詰まっている本。帯の惹句に、茶道人・美術愛好家必携資料満載の便利事典とある。
 古書画仏教絵画陶磁茶道具その作家名簿年表鑑定人から掛け軸の図解まで539頁にぎゅっと詰まっています。
 「美術手帳」(東京美術青年会編著平成5年主婦の友社発行)です。たぶん東京地区の美術骨董業界の青年部が作った物なのでしょう。
 これを私は、本と骨董品の境界にある、且つ私の取り扱い分野の物を仕入れるとき、仕入れたとき、説明書きを付けるときに、事典として引くのに用います。本屋が扱う境界線のものとは、私の場合、郷土出身者の幅物(掛け軸)や短冊などです。(郷土資料のひとつとして)
 ときに古本の業界にこんなポケットに入る、便利な事典があったら嬉しいなーとつくづく思います。