変体仮名を学ぶ

furuizo2007-05-14

 相も変わらず、字が読めない、でぐずぐず言っております。でも、一週間2週間に一度は、読まねばならぬ場面に、必要に迫られるのです。何も江戸でなくとも、明治の和装本(和綴じの本)にも、古い字は出て参ります。読んで今の字に置き換えなければ、売り物にならないのです。
 それで、入門書の中でも、これ以上ないほどやさしそうなこの本で学びます。「変体仮名帖」(本間幸作編書大正15年小樽文房堂刊)です。ほとんど書道の手本帳ですが、イロハ順の大きな字のごく簡単な本です。で、だからすらすら分かるかといえば、書き方はやさしいが、難しい字が、読めない字が、読めるわけではない。
 ただ、唯一の慰めは、大正の、江戸からたかだか60年もたっていないのに、このような手引きが必要になっていたという事実です。と言っていやされても、読む力はいっこうに向上しませんが。