「記念絵葉書総目録」で見る

furuizo2007-06-07

 趣味としての蒐集としては、思いの外に古さがある割に参考書の少ないのが絵はがきです。そんな時にはこれ。「記念絵葉書総目録」(郵便の友社編昭和6年向上社発行)です。ただし原本は手に入らずで、これはコピー本です。
 蒐集趣味のためにとして刊行され、小型ですが本文102頁の中に代表的な記念絵はがきを1200点掲載しています。
 絵はがきはそれ自体ではほとんどデーターがないのがふつうです。袋には題名と発行元ぐらいの記載しかないのが多く、そもそも何枚はいていたのか、何年発行かなど分からない事だらけです。
 そんな時大いに手助けになるのがこれらの手引き書です。発行当時のデーター集ですので何とも心づよい。今に残る絵はがきのおおくは、行った先(名所、建物、博覧会、記念式等々)で買って、1枚2枚を使ったもの(そこで感想を書いて投函した)が散見しますので。

「谷泰山・谷干城家文書目録」を見つける

furuizo2007-06-06

 少し以前にある県の古い資料を仕入れた。詳しく調べるべく参考書を探して得たうちの1冊がこれである。「谷泰山・谷干城家文書目録」(立教大学所蔵文書目録2/立教大学編昭和50年同大学図書館館刊)。
 古い時代で、ごく細かい部分を調べるときに手引きとなる参考書がないと手も足も出ない。そこで探すわけですが、今ではたいていのものが見つかります。もちろんすべてが新刊で出版されている訳ではないし、雑誌の一部に収録されていたり、私刊(個人的な出版)だったり、色々ですが、しつこく探せばかなりの確率で出会えます。
この本と他のたくさんの参考書のおかげで、ある程度の説明を付ける事が出来ました。ただそれを見た地元の専門家がどう評価を下したかは分かりませんが。

「洋学」で再確認

furuizo2007-06-05

 この業界で参加していた勉強会の研修旅行で買った参考書です。それが「洋学」(善本写真集47・天理図書館天理大学発行)です。
 洋学、対外交渉史の、それはそれは仰ぎ見るような本の写真とその解説21点写真集がこれです。「蘭学事始」「訳鍵」「解体新書」「蔵志」などなど、どれ一点でも、小さな図書館博物館なら看板になるようなものばかりです。
 私もはやりにかかったように、この分野に憧れまして、一時期は漂流ものなどに手を染めておりました。いかんせん参考書はあっても実物を売ったり買ったりとはなかなかいきませんでした。
 また「洋学」を参考書として活用すべく、足腰を鍛えねばと思っています。

「日本文学手帳」でちょっと調べる

furuizo2007-06-04

 細々した事ではあるけれど、知っていた方が話がふくらむ事ってたくさんありますよね。特に仕事の上では。そんなときはこの本。
 「日本文学手帳」(筑摩現代文学大系特別付録・非売品・磯目健二編著昭和50年筑摩書房刊)です。
 どこにって、この文庫版で手帳風の体裁の中の後半部分にある「現代日本文学便覧・愛書家便覧」にあるのです。
 「主要文学者生年没年一覧」「出生地別文学者一覧」「文学者の本名別号一覧」「
難読書名作品名」「文学賞総覧」「小説の長さ」「出身大学別文学者一覧」などなど。作家とその周辺の興味を引く事々がたくさん掲載されています。
 知らぬより知っていた方が、そりゃー楽しいですよ。

「コンサイス日本地名事典」を引く

furuizo2007-05-30

 地図帳以外で、地名で役に立つ参考書はまずこれでとどめです。「コンサイス日本地名事典」(1989年)、「コンサイス外国地名事典」(1991年共に三省堂編集発行)です。
 これでどれほど恥をかかずにすんだ事か。地方誌を、地図を主たる扱いにしていて、その地名が何県か分からない、そもそも読めない、外国ではどこの国かかいもく分からない、など実にしょっちゅうなので困っているのです。
 たとえば「大島」ですが、この事典ではなんと、27カ所掲載されています。大島と出てきてすぐ、東京都に分類するというわけにはいかないのです。あやしいときふたしかなときは、ともかくまず引く、これです。
 そして大活躍なのが巻末の索引。難字そうなのが7600点、もちろん画数引きで載っています。外国の事典も同様に索引が必須。おまけにラテン文字索引の他に、「漢字索引」もあります。もちろん中国などの地名用です。

「江戸人物ものしり事典」を眺める

furuizo2007-05-29

 長きにわたる江戸期には幾多の登場人物がいる。教科書に載るほど有名ではなく、又学究的な事とは少し距離を置く分野のひとで調べたい人が出てくる。そんなときに「江戸人物ものしり事典」(別冊歴史読本・伝記シリーズ10江戸時代を彩った360人のものしり伝記昭和54年新人物往来社刊)です。
 雑誌判で説明と顔が(その当時の主に絵ですが)出ているのが親しみがある。「学問・思想の指導者30人」などの他に「庶民文学の担い手30人」「土木建築の技術者30人」「江戸のアウトロー30人」などあるのも楽しい。
 もっぱら拾い読みしてるだけですが、細かい事は専門の他の事典に頼るにしても、脇を固めるのに雑知識を得るのには最適です。
 

「写真の整理と保管」を参考に

furuizo2007-05-25

 古本の販売目録(カタログ)にたくさんの写真を載せるようになって、その保管に工夫を強いられ、その時に参考にしたのがこの本。ライフ写真講座「写真の整理と保管」(タイムライフブックス編集部編1973年タイムライフブックス発行)です。
 でも、写真雑誌「ライフ」などの発行元のその管理の規模は、体育館のようなコレクション室で1800万枚(73年の時)をファイリングシステムで、たくさんの人数であつかっていた。その写真が見開き2頁に写っている。
 題名に惹かれて、これで管理をしようとりきんだが、全く参考にはならなかった。
でも気分は、将来はこんな管理方法を取り入れたい、と(その当時は)思った記憶がある。